アガリクスは、〇〇に効く、などとして有名になったきのこです。※〇〇が何なのかを入力してしまうと、法律上だめなのです。
1960年代、アメリカのペンシルバニア大学の研究チームが、ブラジルのピエダーデ地方の人たちが、長寿というだけではなく、ガンや糖尿病などの生活習慣病にもかからずに長生きしている人がとても多いということを見つけました。今でいうところのピンピンコロリ、ですね。
そして、そのピエダーデの人たちが何を食べているのかを調べたところ、当時、同地方にまだ自生(自然に生えていた)していたアガリクス茸を乾燥させ、煎じて飲んでいることがわかりました。
研究者たちは、ピンピンコロリの原因はこれに違いないと確信し、アガリクス茸を分析したところ、病気に対しての良い効果などがわかりました。そして、これを論文として学会などで発表したことから、アガリクス茸の名前が広く知られるようになりました。
多くの企業が一攫千金を狙い、このアガリクス茸の人工栽培を試みたのですが、失敗の連続でした。そしてわかったことは、ピエダーデの特殊な環境でしか、本当に良質なアガリクス茸は育たないということです。
そして、日本のバイオテクノロジー企業である協和発酵グループが、その最先端の技術を駆使し、ピエダーデの気候を緻密再現し、世界で初めてアガリクス茸の安定栽培に成功しました。これがアガリクス茸仙生露の原料となりました。
◆アガリクス茸仙生露(せんせいろ)とは
2000年頃から5年間ほどでしょうか。空前のアガリクスブームとなり、あらゆるメーカーがここぞとばかりに商品を出しました。また、効能に関する本なども発売されましたね。
ブームに便乗してくるのは、いつも悪徳業者です。粗悪な商品をひどい方法で販売する業者も多数現れ、アガリクス自体が、どこか胡散臭いと言われだしたのもこの頃です。
私共が取り扱うアガリクス茸仙生露(せんせいろ)の発売は、このブームから5年ほど前のことです。
世界で初めて、高品質なアガリクス茸の安定栽培に成功した協和発酵グループが、製品化するにあたってのパートナーとして選んだのがサンドリ―社。そこから発売されたのが仙生露です。
商品は作ってはみたものの、営業はかけてはみたものの、仙生露は全くうれなかったようです。サプリメントとしては高額ですし、アガリクス茸自体がまだ知られていない時代ですから当然です。
サンドリ―社の倉庫は仙生露で山積みになっていたようです。さらに、協和発酵グループとの契約がありますから、どんどん新しい仙生露は製造されていきます。
そこでサンドリ―社では、どうせだめなら、もうわれわれで飲んでみよう、ということで、同社の社員やその親戚などに配ったそうです。そうすると、肝臓に関すること、〇〇に関すること、などなど、次から次に体調が良くなったという声が続出。これは大変な商品になる、と確信した社長さんが、思い切った投資を行い、大々的に広告・宣伝を展開しました。
これによってアガリクス茸仙生露の知名度はあがり、さらに使用した人からの口コミにより大きな広がりを見せました。また、これを見た他社がアガリクス茸製品を製造・販売しだしたことから、大きなブームになっていったのです。
ブームには終焉がつきものなのですが、アガリクス茸の場合は、ある日突然それがやってきます。大手食品会社が出していたアガリクス茸製品から重金属が検出されたということで、マスコミがアガリクスそのものを大叩きしたのです。しかし、後にわかったことは、この大手食品会社の製品に使われていた原料は、外国製の粗悪品であり、日本製のアガリクス茸を使っていた仙生露と、あと一社の製品を厚生労働省が調べたところ、一切問題が無かったのです。しかし、マスコミというのは、叩くのは大好きですが、間違いでした、というのは言いたがりません。新聞の片隅に「問題がなかった」と掲出されただけです。これにより、アガリクス茸ブームは終わりました。多くの企業がアガリクス茸から撤退しました。おわかりでしょうか。アガリクス茸がダメだったわけではないのです。
その後も仙生露や他の真剣に取り組む企業はアガリクス茸製品の販売を継続し、今に至ります。